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【 牛肉の話 】
日本では仏教の伝来以来、「殺生禁断」「肉食禁止」として
表だって肉を食べられない時期が明治の文明開化まで
続きました。
ところが、そんななかでも、病気回復や健康維持の「薬」という
口実で肉食は続けられています。
江戸時代の初めから、彦根藩では「薬食い」と称して、
食用の牛を生産し味噌漬けや干し肉をたびたび将軍家に
献上していました。
公に肉を食するということがはばかられるなか、
藩では、明の李時珍の著書「本草綱目」を参考に、
牛皮を取ったあとの肉を味噌漬にし、これを反本丸
(へんぽんがん)という名の養生薬として売り出しました。
肉ではなく、滋養強壮に役立つ薬である、としたのです。
なかなかのこじつけですが、実際に牛肉の持つ薬効とは
どんなものでしょう。
牛肉は必須アミノ酸8種類をバランスよく含み、発育を促進させる
ビタミンB2や鉄分も豊富です。
ですから、体に抵抗力をつけ、貧血予防に適しています。
レバーは鉄や葉酸、ビタミンB12など造血作用が強い成分を
多く含んでいます。
食品に含まれる鉄には、肉や魚などの動物性食品に多い
ヘム鉄と野菜や穀類に含まれる非ヘム鉄があります。
ヘム鉄の吸収率は15〜25%ですが、非ヘム鉄は2〜5%。
貧血の人は特に、吸収率の高いヘム鉄を多く含む牛肉を
積極的に食べるといいでしょう。
薬膳では、消化機能が弱く、慢性的に下痢や軟便がでる人や
大病後、極度に痩せてしまったとき、体がだるくて
腰や膝に力が入らないときに食べるとよいとされます。
その場合脂肪のあまり多くない部分を使い、粥にしたり、柔らかく
なるまで煮て食べるようにします。
昔のようにこそこそと食べる必要がない今、肉は過剰摂取と
なりがちで、脂肪や、コレステロールが気になるところです。
けれど、体にとって必要な栄養素も多く含んでいますので、
脂肪分の少ないものを選び、食べ過ぎに気をつけるなど工夫をして
上手に食べたいですね。
牛肉の柳川鍋★★★★★★★★★
材 料 【4人前】
牛小間切れ 200グラム
ごぼう 1本
卵 2個
三つ葉 お好みで
だし汁 400CC
しょう油 大さじ3
砂糖 大さじ1
みりん 少々
【作り方】
1)ごぼうはささがきにして水にさらしアクを抜く。三つ葉はざっくり切っておく。
2)鍋にだし汁と調味料を合わせて火にかけ、ごぼうを入れアクをとる。
さらに牛肉を入れてひと煮立ちさせる。
3)三つ葉を加え、軽くといた卵を鍋全体に回しかけたら蓋を閉めて
火を止める。
4)蒸らして卵が少し固まってきたら出来上がり!!
お好みで山椒をかけたり、丼にしても美味しいですよ。
【今日の薬効食材】★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
牛肉------貧血予防・造血作用・滋養強壮など
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