食材の効能

四気(しき)・五味(ごみ)
・帰経(きけい)

ご紹介する食材にはそれぞれ四気(しき)、五味(ごみ)、帰経(きけい)を記してあります。
これは中医学の考え方で、その食材がどんな性質をもっているかの分類です。

1.「四気(しき)」/食べると体が温まる食材、冷える食材

温性、熱性、涼性、寒性の四種類があります。
はっきりと温、熱、涼、寒の性質がないものは平性です。

熱性

熱性の食材をとると身体があたたまります。

温性

温性の食材をとると熱性よりは穏やかに身体をあたためます。

寒性

寒性の食材には身体のもつ熱をさますので消炎作用があります。
そのほか、体内の余分なものを外に出す作用があります。

涼性

涼性の食材も身体の熱をさます働きがありますが、その作用は寒性よりは弱いものとなります。

人の身体が熱邪に侵されると、その人は「熱証」となります。

発熱、口の渇き、顔色が赤くなる、イライラする、尿が減る、尿の色が濃い、便秘がち、冷たい飲み物を欲しがる、など生体機能活動が亢進しすた症状がでる場合は熱邪に侵されています。

そんなときは、寒性、凉性の食材を多めに食べてバランスをとります。

人の身体が寒邪に侵されると、その人は「寒証」となります。

手足が冷える、顔が青白い、気持ちは静かで落ち着いている、尿の量は多い、尿の色は薄い、軟便気味、熱い飲物を欲しがる、手足がだるい、など生体機能活動が低下した症状は「寒証」です。

そんなときは、温性、熱性の食材を薬膳にして食べるとバランスをとることができます。
例えば、トウガラシ、コショウ、ネギ、カボチャなど温性、熱性の食材には身体を暖めるほか、身体の生理機能や不足を補う作用があります。

2.「五味」/味で効能がわかる

食材は、その味によって、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(かんみ=しおからい味のこと)の五種類にわけられます。
これを五味といいます。

酸味

酸味は身体を引き締め、出すぎるものを収め、身体の中に留まらせる効果があります。
例えば、寝汗、下痢、頻尿、早漏などに効果があります。
酸味の食材には、レモン、モモ、トマト、ナシなどがあります。

苦味

苦味は炎症作用があります。
熱による病気や症状を治す作用、身体にとって毒であるものを取り除く作用があります。
苦味の食材には、タケノコ、レタス、ゴーヤなどがあります。

甘味

甘味には滋養、強壮の効果があります。
身体の衰えをおぎない、リラックスさせ、他の食材の作用を中和します。
甘味の食材には、ジャガイモ、豆腐、うなぎ、ハチミツなどがあります。

辛味

辛味は発散、発汗、血の気のめぐりを良くする効果があります。
辛味の食材には、ネギ、ショウガ、ニンニクなどがあります。

鹹味(かんみ)

鹹味(かんみ)には固くなっているものを軟らかくして外に出す効果があります(便通をよくしたり、しこりをなくしたりする)。
鹹味(かんみ)の食材には、ノリ、シジミ、コンブ、カニなどがあります。

そのほかに淡味、渋味があります。
淡味の食材には利尿作用を持つものが多くあります。
トウガン、ハトムギ。

渋味の食材は引き締める、出すぎるものを出渋らせる効果があります。
渋味の食材にはカキ、ギンナン、パイナップルなどがあります。

一般的に、渋味や淡味は含まずに 酸、苦、甘、辛、鹹(かん)の五味のバランスで薬膳の食材をえらびます。

3.「帰経(きけい)」/食べるとどこに効くのか

食べた食材は身体の中のどの部分に入って効き目を示すのかを分類したものが帰経です。
心経ならば心臓に入る。胃経なら胃に入るということです。
大腸が熱をもっていると便の水分がうしなわれ、便が固く便秘になります。
五味も帰経もはっきりわかっていないところも多いので絶対ということではありませんが、情報として知っておく と良いでしょう。

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