全国津々浦々からご相談いただいています

胃腸の状態は患者さんの性格的特質に大きく左右されますから、症状がでている箇所だけではなく人の全体像を診る漢方薬がとても適しています。
和漢堂が横浜に店舗を構えてからまもなく30年になろうとしています。全国からご相談を受けますが、遠くて足を運べないという方もなかにはいらっしゃいました。
けれど薬事法が改正され、平成26年6月12日からは新しい販売ルールにしたがい、当店で取り扱うほとんどの漢方薬はお電話などで相談したうえで発送することができます。
より多くの方に和漢堂の漢方薬をお届けすることができるようになりました。

機能性ディスペプシア(FD)

食べるとお腹が張る、もたれる、胃が痛い、などの症状があるのに、検査をしても、胃炎、胃潰瘍、癌などの病気は見当たらない。

機能性胃腸症、非潰瘍性胃腸症、神経性胃炎、胃下垂、慢性胃炎、上腹部愁訴、胃アトニーなど、いろいろな呼ばれ方がされますが、ひっくるめてこれらは、機能性ディスペプシアFunctionalDyspepsia(FD)とされます。
国際的診断基準は「6カ月以上前から症状があり、最近3カ月間はつらいと感じる食後のもたれ感、早期飽満感、心窩部痛及び心窩部灼熱感のうち、1つ以上の症状があり、かつその原因となりそうな器質的疾患が確認されていない場合」とされています。

以下は、和漢堂のお客様のデータです。

和漢堂のお客様のデータ

男女比

年齢

地域

美味しいものを憂いなく食べたい

胃の調子がすぐれず、気持ち良くなんでも食べることができない。
胃の存在をいつも感じずにいられない。
体重が増やせず体力が低下し、栄養が偏り健康を損なう。

機能性ディスペプシア(FD)の原因にはストレスもありますが、胃の調子が悪いことがさらにストレスになる悪循環。

症状が出ると胃腸科で薬を処方してもらい、一度は小康を得るがしばらくするとまた調子が悪くなってきて通院する。
そんなことを何度も繰り替えしますが、これではあくまでも対症療法で根本解決にはなりません。
薬をずっと飲み続ける堂々巡りです。

ずっとこんな身体をかかえて過ごしていくのかと悲しくなってしまいます。

ありふれた病気なのに西洋医学では克服されていない機能性ディスペプシア(FD)。
胃の調子に振り回されるのをやめて、胃の存在を忘れて毎日が過ごせるよう根本的な解決をしたいですよね。

漢方薬をおすすめする理由

漢方の生薬(漢方処方の原材料となる動植物や鉱物)はその働きによって、

上薬(じょうやく)
中薬(ちゅうやく)
下薬(げやく)

この3つにランク付けされています。
多くの漢方薬は最もランクの高い上薬を中心にして配合されます。

こう聞くと上薬は一番効き目が強く即効性のある生薬という風に思われませんか?
ところが漢方薬の場合、効果が強く即効性がある生薬は下薬とされます。

上薬;
副作用がほぼないため長期間毎日服用することができる。
作用は弱いが長期間飲み続けることによって全身の状態を整え体質を強化することができる。
他の薬の副作用をやわらげる働きもある。
中薬;
治す作用は穏やかで作用で、新陳代謝の活性化する。
少量を毎日服用。
用量を守れば副作用の心配はあまりない。
下薬;
作用が強いため、即効性はあるが副作用のリスクも高いので多い量を長期間続けて飲むことはできない。

漢方薬の考え方からすれば西洋医学の薬はすべて下薬です。
ずっと飲み続けて健康な体を持続できるという薬ではありません。
薬のいらない健康な体を目指す時は漢方薬の出番です。

漢方専門薬局の漢方薬

西洋薬は病気の原因となっているところ、つまり健康な身体と違って異常な反応を起こしていたり、異常な動きをしている部分が正常に働くように薬品を用いて改善をはかるものです。
ですから機能性ディスペプシアのように炎症や潰瘍などの異常がみつからないものに向かないところがあります。

機能性ディスペプシアを西洋薬で治療する場合、消化管運動機能改善薬と酸分泌抑制薬の二種類がファーストチョイスで、場合によって抗不安薬、抗うつ薬が加えられます。
これらで改善が見られない場合、他の選択肢はあまりない、というのが現実です。

そのため次の手段として漢方薬を用いることがよくあります。
六君子湯(りっくんしとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、安中散(あんちゅうさん)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などが一般的で、病院の保険診療内で処方してもらうこともできます。

ですが西洋医学的治療をメインとする病院で出す漢方薬と、漢方専門薬局で出す漢方薬は、たとえ同じ名称の漢方薬であってもその違いは明確でなければなりません。

ひとつに、取り扱う漢方薬の種類が、保険診療内で扱えるものよりも漢方専門薬局は豊富ですから、身体にあったものをお出しできる点で違っています。

また、これは例えですが、腕のいい寿司職人であってもオムレツを作らせたら、年季の入った洋食屋の料理人が作るものにはかなわないのではないでしょうか。
卵の混ぜ方から、火加減、フライパンに入れるタイミング、フライパンを返すタイミングなど、同じ卵という材料を使ったものであっても、加減、タイミングといった経験によって別のものが仕上がってきます。

体質を見極め、その方に合った漢方薬を選ぶこと、胃腸の具合や体質が変わってくれば、それに合わせて漢方薬の種類を変えるなど、漢方薬専門薬局として30年近く営んできた和漢堂ならではの違いを漢方薬を通してお伝えしたいと願っています。

根本解決をめざすなら漢方薬

漢方薬で慢性的な病気を改善する場合、 比較的に穏やかな中薬で症状の改善を目指し 、よくなってきたら上薬に切り替えるようにしていきます。

薄紙を剥ぐような少しずつの改善ですが、いつのまにか胃の存在を忘れていた。
そんな治癒の仕方ができるのが漢方薬
です。

効果はあるが飲み続けると副作用が出るような薬よりも、体に害がなく効き目は穏やかでも長期間飲み続けることで効果を発揮する薬を格上にランク付けすることからも漢方薬の人の自然治癒力を重要視する価値観がうかがえます。

綱渡りのときに持つ長い棒は、身体が右に傾いたら左に振ります。
ですが体の重心が真ん中に戻ってきたときには棒もまっすぐに戻さないと、今度は身体が左に引っ張られて傾いてしまいます。

薬も体のバランスの乱れを正すためのものですから一時的に作用の強い薬を飲んだとしても身体のバランスが整ってきたらそれに合わせて中庸なものに変えないといけません。
身体の状態を見ながら漢方薬の種類を変えていくサジ加減。
漢方専門薬局としてお客様と対峙して来た和漢堂ならではの知識と経験が生かされます。

同じように見えるかもしれませんが

漢方薬局

薬剤師が必ずいる
店で製造した漢方薬を販売している

医薬品販売業者

薬剤師がいるとは限らない
薬を製造して販売することはできない
(市販品のみの取扱い)

同じ漢方薬を販売しているお店でも「漢方薬局」と「医薬品販売業者」は違います。
和漢堂は自店舗で製造した漢方薬を販売する許可をとっている漢方薬局ですから、医薬品販売業者とは取り扱うことのできる漢方薬の数も質もちがいます。
お一人おひとりの身体に適したお薬をお出しするためには、取り扱う漢方薬の種類が豊富であることは必要不可欠です。
ご覧になっている漢方のサイトの店舗紹介ページ等でそのお店が「薬局」なのか「医薬品販売業者」なのかの記載がありますので漢方薬店選びのひとつの基準となるでしょう。

遠方の漢方薬局よりも身近に

昔と違い、現在は電話やインターネットが 発達しているので、ご自身で良いと思う病院や薬局を 探して相談できる環境はそろっています。

漢方薬自体は昔からある伝統的な薬ですが、昔と違うのは今は電話やインターネットで全国の漢方薬局に相談できることです。
薬を宅配することもできますから遠方の方や、ご来店の時間がなかなかとれないという時でも、行きつけの気心知れた漢方薬局の漢方薬を飲むことができます。

ホームページでその薬局の得意とする病気、店の雰囲気などを知り比較することができますので どこに住んでいても納得のいく薬局を自分で選ぶことができます。
遠方からわざわざ足を運び、通える範囲でしか漢方薬を手に入れるしかなかった時代とは隔世の感があります。

機能性ディスペプシア(FD)の気軽な相談相手として

風邪にかかったら自然と病院に行くように、 独りで悩まず気軽に相談していただきたい。

初めての漢方相談は少し敷居が高いと感じるかもしれません。
ですが、初めて和漢堂で相談をした患者さんが一様におっしゃるのは 「話して気が軽くなった」とか「話しただけで良くなったみたいだ」 ということです。
多くの機能性ディスペプシア(FD)の患者さんは周囲に同じ病気の悩みを共有できる人がいない、 分からないことがあっても聞ける人がいない、 これからどのようにしていけばいいのか、改善の見通しがあるのか などの不安を抱えながら生活をしています。

和漢堂のお客様のデータ

漢方薬の種類

私たちはまず、30分~1時間以上の時間を掛けて患者さんの話に耳を傾けます。
そして、機能性ディスペプシア(FD)という病気について、他の患者さんはどんな風に対処しているのか 機能性ディスペプシアを改善するための具体的な生活や食事の注意など、 豊富な経験から患者さんが欲している情報をお伝えできます。

是非、気軽に相談していただき心の重荷を少しでも軽くしていただけたらと願っています。

私たちもできることは何でも行います。
もっと漢方薬の良さを知っていただきたい。

漢方薬は、気が遠くなるほどの長い歴史をもつ人間の英知の結晶です。
本場中国では東洋医学は古くて西洋医学より劣るなどという認識は今も全くありません。
どちらも同じく重要な医学であり、両方の良いところを利用して最大限の効果を引き出すの最善です。

日本では残念ながら、漢方薬は西洋医学で効果が得られないときの 第二、第三の手段といった印象を持たれているかもしれません。

ですが時に西洋医学を凌ぐほどの力を発揮するということを実績を持ってお伝えすることが和漢堂の使命と考えています。

私たちはこれまで積み上げてきた経験、知識、漢方薬での機能性ディスペプシア(FD)改善のメソッドを生かし、一人でも多くの機能性ディスペプシア(FD)患者さんのお役に立ちたいと考えています。

スタッフ紹介

機能性ディスペプシア(FD)という病気について、大変だなぁと感じるのはどんなことですか?

なんといっても、あちこち検査しても原因がはっきりしないのに胃痛・胃もたれ・腹部の張りなどの症状が常にあり、それがいつまでも続くのではないかという不安だと思います。
もちろん日常の食生活に差し障わりますし、その事が原因で精神的にまいってしまったり、過敏性腸症候群や慢性便秘・逆流性食道炎・不安症など他の症状まで併発している方も多くいらっしゃいます。

機能性ディスペプシア(FD)の患者さんが犯しがちな誤った生活習慣や治療はありますか?

市販の胃薬や整腸薬で一時的に症状を和らげるようなことを安易に続けないようにお願いしたいです。
一般医薬品は通常症状の緩和には働きますが、症状の根本的な解決にはなりませんし、続けていくうちに症状の悪化を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
以前、血液検査でアルミニウムの異常蓄積が見つかった患者さんがいらっしゃいました。
話を聞くと、歴史ある有名な一般医薬品の胃薬をずーっと飲み続けていたといいます。
この薬には制酸剤としてアルミニウム系の成分が含まれており、添付文書にも長期連続服用はしないでくださいと明記してあるのですが、いい薬だと思い込んで安心して飲み続けていらっしゃったのです。

機能性ディスペプシア(FD)との付き合い方として1つアドバイスするとしたら

慢性の症状は心まで蝕んでいきます。
胃潰瘍等の病気ではないのですから、逆に機能を整え高めれば治る症状です。
過度に不安にならずにお過ごしいただきたいと思います。

漢方ならではのメリットはなんでしょうか?

胃は独立した臓器ではありません。
身体の水の流れ、気の流れ、血の流れ、全てを整えてはじめて胃の調子も整ってきます。
ですから実は、胃の症状だけに効く漢方薬というのはありません。
機能性ディスペプシア(FD)の患者さんの多くはその他の症状も抱えている方が多いので、胃の症状だけでなく、全身そして心のバランス、全体を治していける事が最大の漢方薬のメリットでしょう。

漢方相談を受ける時に気をつけていることは?

漢方による治療は胃の症状だけを見ていてはできません。
全身の状態、あるいはその方の生活習慣から性格的なことまで知る必要がありますから、胃には全く関係のない話題まで兎に角じっくり話に耳を傾けるが大事だと考えています。

機能性ディスペプシア(FD)という病気について、大変だなぁと感じるのはどんなことですか?

食べたいものが食べたい時に食べられない。
人に食事に誘われることを苦痛に感じてしまう。
精神状態ばかりを疑われ、うつや自律神経失調症などと診断をされる事で余計に悪循環に陥ってしまうなど。
他の人から理解されないことによっての苦痛も多いのではないでしょうか。

機能性ディスペプシア(FD)の患者さんが犯しがちな誤った生活習慣や治療はありますか?

漢方薬でも西洋薬でもそうですが、市販薬で自己流に対処をしていくと、一時的に落ち着いたりしても、繰り返していくうちにどんどん治りにくくなっているケースがよくみうけられます。

機能性ディスペプシア(FD)との付き合い方として1つアドバイスするとしたら

どうしても体調や季節によって、いいとき悪いときありますが、あまり一喜一憂せずに無理をしないことだと思います。
胃の調子だけに囚われず体全体に注意していく事が結果的に近道になる事が良くあります。

漢方ならではのメリットはなんでしょうか?

完全に良くなった時は漢方薬が症状を抑えているわけでなく、体がよくなって症状が出ないようになっているので、いつまでも漢方薬を服用しなければならない事にはなりません。

漢方相談を受ける時に気をつけていることは?

場合によっては小さい頃の過去にまで遡ってお話をお伺いしたりします。
どんな小さなヒントも見逃さないようにじっくりお聞きしてそれを活かし、出来るだけ最短の完治を目指しています。

機能性ディスペプシア(FD)という病気について、大変だなぁと感じるのはどんなことですか?

一番大変だなぁ、と感じるのは、どんなに辛い症状が続いても、器質的な疾患がなく目に見えないということです。
「気のせいではないのか」と心無い言葉を掛けられた、という方のお話しをお聞きした時は胸が痛みました。

機能性ディスペプシア(FD)の患者さんが犯しがちな誤った生活習慣や治療はありますか?

胃の痛みを緩和する市販のお薬で、胃酸を中和して胃壁や食道へのダメージを抑えるタイプのものがあり、飲んでいる方も多くいらっしゃいますが、このタイプの薬はタンパク質や油を分解しづらくさせ、胃もたれを助長させることがあります。
機能性ディスペプシア(FD)の治療に向いているとは言えません。

機能性ディスペプシア(FD)との付き合い方として1つアドバイスするとしたら

睡眠不足、不規則な食生活など、生活習慣・食習慣の乱れを改善することによって症状改善がみられる場合があります。
また、高カロリー・高脂肪食が、胃もたれや胃の痛みを引き起こすことがあるためこれらを避けることで症状が軽くなることがあります。
またストレスも悪化要因の一つとなっています。
この症状自体がストレス、という方も少なくないので難しい部分ではありますが、症状を悪化させないよう積極的なストレス解消が大切になります

漢方ならではのメリットはなんでしょうか?

症状を抑えるだけなら漢方薬以外でも可能なのかもしれません。
但し、症状が出ないようにしていく為には根本的な体調・体質の改善が必要であり、 その場合は漢方薬が有効です。
どんな疾患の方もそうですが、一番の希望は症状を気にすることなく毎日を過ごし ていけることなのではないでしょうか。
そのお手伝いが出来る、ということが漢方ならではのメリットだと思います。

漢方相談を受ける時に気をつけていることは?

その方その方の心と身体に寄り添うこと。
どういった体調・症状が気になっているのか、しっかりと受け止めること。
その気持ちを持ち続けることが、一番重要だと思っています。
もし、自分が同じ症状であったなら、どうだろうか。
そういった想像力を持ってお客様の声を傾聴出来るよう努めています。

受付時間:9:30~19:00(日祝休)