IBS

過敏性腸症候群(IBS)

事例

2 心理的な不安も症状と一緒に改善

40代 女性

過敏性腸症候群の症状は10代の頃からあるが、数年前より症状が酷くて困っている。
おもな症状は腹痛と下痢で、下痢止めは全く効かない。
外出する日は朝から必ず下痢になり1時間に何度もトイレに駆け込む状態。
トイレが確保できない場所には出かけることができない。

お腹が冷えると良くないと聞くが温めても下痢の状況は変わらない。
職場では昼食のあとガスが溜まりやすいが、腹痛や下痢はないのでその点は助かっている。

随伴症状
身長150cm 体重60kg
寒がりで手足の冷えがある。
子宮筋腫、子宮内膜症の治療を受けている。首筋の凝りや疲労感も気になっている。

事例

■7月上旬
漢方薬エキス剤(粉末)の服用開始
■8月上旬
飲みはじめて一ケ月。何度か遠出する機会があったけど割りと調子がよかったかなぁ。
腹痛があったとしても、そんなにひどい下痢にはなっていない。
■9月中旬
たまに胃の痛みが出ることがあり、その時はお腹の調子も悪くなる。
腸は、家を出る前には何度かトイレに行くが、家を出てからは落ち着いている。
昼食のあと下痢をしているが、漢方薬を飲みはじめた頃よりはましかなぁ。
■11月上旬

お腹はあいかわらずこわすけど酷くなくなってきたような気はする。
朝の下痢も減ってきたかなぁ。お腹の冷えは気にならなくなっている。

■2月中旬

胃の痛みはあまり気にならない。
手足の冷えも改善されている。
腸のほうは、外出のときはやっぱりトイレに何度か行くが、水下痢は減っている。

■4月上旬

胃の痛みはない。
手足の冷えもない。身体の疲労感もあまりない。
外出前のトイレの回数が減り、酷い下痢も減っている

和漢堂より

このお客様はその後も漢方薬を飲み続け、腸の調子の良い日が続くようになってきました。
経過を見ていただくと分かるように、「前よりはちょっとはましかなぁ」という感覚が何ヶ月も続いて、
いつの間にかトイレ通いがかなり減ってきたというゆっくりしたペースで改善をしています。
漢方薬は薬で下痢やガスなどの症状を抑えるのではなく、患者さんが自分の力で治そうとする力を引き出す薬です。
過敏性腸症候群の場合は心理的な不安が症状に大きく影響するので、自信が付き始めると改善は早いです。