Hives

蕁麻疹

解説

3 漢方と蕁麻疹

蕁麻疹では、先の抗ヒスタミン薬、あるいはステロイドの内服をしている人もいます。
できるだけそうした薬は飲みたくない、あるいは、根治で蕁麻疹が出ないようにしたいと、漢方薬を選択をする方が多いようです。

漢方薬では体調、体質によって薬を選んでゆきます。
たとえば胃腸の弱い人、あるいは、蕁麻疹がでるときは胃腸の調子も悪いという人には胃腸の働きを良くする漢方薬。
冷えると蕁麻疹が出るという人は体を温める漢方薬。
疲れると出やすいという場合は、気や血を改善する漢方薬といった風です。

そのため、患者さんの漢方相談を受けるときに胃腸の調子がどうか、生理の状態はどうかといったこともお聞きし、時には「蕁麻疹に関わりがあるのかな?」と不審に思われるお客様もいらっしゃるようです。

季節の移り変わり、環境の変化、ホルモンバランス、また患者さんそれぞれ人生の波の上にいますから精神状態の起伏もあります。
皮膚病もその変化を映し出し、軽快したり悪化したりを繰り返します。
漢方薬を飲み始めたばかりのころは、体調に影響されやすく、せっかく良くなってきて来たのが、あっという間に元に戻ってがっかりすることもあります。

漢方薬は、そんな患者さんに寄り添うように、症状の変化に応じて薬の内容を変えながら続けてゆきます。
そうしたことを続けるうちに症状が安定し、多少のことでは悪化しないようになってきます。