【栗の話】
栗は、食べると胃腸を整え丈夫にし、また足腰を強くするといわれています。
たんぱく質、炭水化物、デンプン、食物繊維、豊富な鉄分を含む上、芋と同様、加熱に強いビタミンCも多く含み、ビタミンB1は米の約4倍と栄養価が非常に高い。その上、消化吸収もよく、子供からお年寄りまでやさしく力をつけてくれる優れた食材です。
今から5500?4000年くらい前の縄文時代の遺跡である青森県の三内丸山遺跡には、栗の巨木を柱に使った建造物の跡や、周辺には栗の林を栽培していたと考えられる痕跡が残されています。
日本人の命を繋いで来た大切な食料のひとつだったのですね。
大切な食料として重宝されるばかりではなく、栗の葉や渋皮が古くから民間薬に用いられました。
草木、毛虫あるいはオムツでかぶれたときや、やけどなどに葉や渋皮を煎じた液を湿布する。
あるいは口内炎のとき煎液でうがいをするなどして使われてきました。
一方で、栗は欧米各国や、中国、朝鮮半島などでも栽培され、ヨーロッパでは世界三大銘菓のひとつといわれるマロングラッセも有名ですし、街角で見られる焼き栗売りは冬の風物詩です。
天津甘栗に使われる「中国栗」、マロングラッセに使われる「ヨーロッパ栗」と比べ、我らが「日本栗」は鬼皮、渋皮共に剥きにくいのが特徴です。
便利グッズなどもあると思いますが、栗の鬼皮を剥くとき、まず熱湯に10分くらいつけてみてください。
結構簡単に剥けると思いますよ。
保存には渋皮をつけたまま半茹でにして冷凍しておくと好きなときに取り出して使えます。
今回は栗ご飯をご紹介します。
皮剥きが面倒で生栗には手を出さなかった。。。という人も是非この機会に一手間かけて秋の味覚を満喫して下さいね。