【うなぎの話】
落語に「蒲焼」という噺があります。
ケチな男がうなぎ屋の店先で、うなぎを焼いている香りだけでご飯を食べる。
すると月末に店主から「臭いの嗅ぎ賃」を請求されるという噺。
鰻のタレの焦げる香りには思わず生唾を飲み込みます。
臭いをおかずにご飯・・・・・・は少し寂しいですが、タレさえあればご飯一膳くらい軽くいけそうです。
この香ばしさは、タレが焦げる事によってカラメルやメラノイジンという食欲を起こす香りが生まれるためです。
このメラノイジンは抗酸化力があり血中の悪玉コレステロールの増加を抑制させる働きもあります。
また、川魚独特のピペリジンという物質と脂質、アミノ酸が加熱により結合して独特の香ばしさを漂わせます。
サンマやいわしの海魚の蒲焼にはないものです。
うなぎは脂っぽくて、カロリーが高そうですが、うなぎの脂質にはDHA・EPAが多いため、善玉コレステロールを増やし、血栓、動脈硬化などの生活習慣病予防に役立ちます。
カロリーも、他の丼物と比べて決して高くありません。
カツ丼・天丼・中華丼・ネギトロ丼・うな丼。
このなかで一番高いのはカツ丼の900キロカロリー。
一番低いのがうな丼の647キロカロリーです。
なんといっても滋養強壮・疲労回復効果がありますので夏バテ予防に役立てたい食材です。
今回は一本のうなぎを4人で頂く食費もカロリーも節約できるレシピです。
蒲焼に飽きたとき、たくさん買って余った時にもお試しください。