Palamoplantar Pustulosis

掌蹠膿疱症

事例

5 保湿クリームを上手に使って【54歳・男性・厚木県】
会社員。8年前からの症状。タバコを1日1箱吸う。
手のひらと足の裏の皮膚が乾燥してかさつき、赤や白の水疱が出来る。
水疱が割れると透明な分泌物が出る。
赤っぽい水疱はあまり痒くないが、白い水疱はかなり痒く、手よりも足の症状が良くない。
随伴症状
1日1箱ほど喫煙するためか、空咳と痰が気になることがあるが、そのほかの不調はない。

事例

■12月25日
漢方薬煎じ薬 服用開始、漢方塗り薬の塗布
■1ヶ月後
毎日かかさず飲んでいるが、まだ変化はないようだ。
■2ヶ月後
1日のうちに2つか3つは新しい水疱が出来るが、数は減ってきている。
皮膚のカサカサは変わりない。
足の裏全体が赤味を帯び、ほてりを感じる時とそうでないときがある。
赤っぽい水疱は痒くならずにそのうちなくなる。
■4ヶ月後
まだ、赤い水疱が出来る。痒みがない分楽だが、ここ数ヶ月横ばいというところ。
■7ヶ月後
腹膜炎で1ヶ月ほど入院していた。
その間漢方薬の服用は中断していたためか、今は白くて小さいプツプツが出来て痒みがある。
■9ヶ月後
入院で間が空いて以来、サボリぐせが付いてしまったのか、飲んだり飲まなかったりしている。
1ヶ月分を飲むのに、2ヶ月かかっている。
そのためか症状は横ばい。もうすこし、しっかり飲むようにしてみる。
■1年後
大分良くなってきている。退院後と比べて水疱も少なくなっている。
■1年2ヶ月後
水疱は出ない。
それにともなって皮膚のカサカサも和らいでいる。
以前は保湿クリームを塗ったくらいでは全く間に合わなかったが、今は風呂上りに保湿クリームを塗るだけで、かなり乾燥を防げるようになった。

 

掌蹠膿疱症は、皮膚が角質化してゴワゴワになってしまうことが多く、水疱が出来なくなってからもしばらくはこの状態に悩まされることがあります。
かなり厚くて固い皮が、割れて剥けた形になるので、女性ではストッキングがすぐ伝線して履けない、夏でも素足にサンダルという訳にはいかない、などの悩みがあります。
塗り薬ばかりたよらず、保湿クリームなどを上手に取り入れるようにアドバイスさせていただいてます。