Palamoplantar Pustulosis

掌蹠膿疱症

事例

7 ポイントは消化機能と内臓の活性化【31歳・女性・長野市】
最近は手の甲にまで湿疹ができ、医師にも原因不明でわからないといわれ、二重の悩みとなっている。
手のひらは、水疱が出来るときに痒くて、出来てしまった後は薬を塗っても塗らなくても自然に水疱が割れて、乾燥し、皮膚が剥げ落ちて、治る、という繰り返し。
指は以前は手のひら側にしかできなかったものが、現在は、指の股のところにも手の甲にも出来ている。
今は幸い足の裏の症状はなくなっているが、右手の数本の爪が変形してボコボコになっている。
手の甲の湿疹は四年前からの症状で、赤や無色の湿疹ができて、薬を塗らないと、どんどん広がっていく。症状がひどいと、夜中に掻きむしって、ひび割れて出血したり、リンパ液が出たりしている。
掌蹠膿疱症、湿疹とも、毎年3月から11月ころ悪化し、冬季は皮膚の調子がよい。
随伴症状
スギやカモガヤのアレルギーがあり、花粉症の悪化と同時に皮膚の状態も悪化する。
アレジオン(抗ヒスタミン薬)、ビオチンを服用している。

事例

■7月22日
漢方薬煎じ薬 服用開始
■1ヶ月後
手の水疱が出来にくくなっているが、漢方薬を飲み始めてから、便が柔らかく、下痢とまでは行かないが1日2回ほど軟便。なんとなく1日おなかの調子が良くないので、漢方薬の変更をする
■2ヶ月半後
薬の変更をしてから、おなかの調子は大丈夫なので、順調に飲んでいます。
手の調子は前よりも良くなっていますが、例年、秋から冬にかけては皮膚の調子がよいのでなんともいえません。
■3ヶ月半後
手のひらの水疱はほとんど無くなりました。
あとは、手の甲がたまに痒くなるくらいです。
手の皮膚がガサガサとしているのはあまりかわりがありません。
■4ヶ月半後
手のひらにはほとんど水疱はなく、手の甲にやや痒みはありますが、薬をつけなくても大丈夫そうです。
皮膚が固くてごわついているのは相変わらずです。
■5ヶ月半後
手は相変わらず落ち着いていますが、たまに手の甲と指の間がかゆくなります。
ぶつぶつがたまに出来ますが、強烈な痒みはありません。
1日に1度か2度ワセリンを塗って乾燥を防ぐくらいで大丈夫です。
■7ヶ月半後
特に変化も無く落ち着いた状態です。
以前は風邪をひいたりすると、皮膚の状態が悪化していたが、つい先日、風邪をひいたときには、悪化するということも無かった。
■8ヶ月半後
以前は花粉の時期に手の甲の湿疹が悪化していたので、心配していたが、今年はこの時期(4月)も何とか乗り切れそう。
体調もまずまずで、便通も順調になっている。
■9ヶ月半後
手の調子はだいぶ良く、花粉の時期も無事過ぎるかと思います。
なんとなく体調も良くなってきているようです。
■1年後
去年と比べると、今の状態が信じられません。
どうもありがとうございました。
今回の漢方薬を飲み終えたら、服用を中断して様子を見たいと思います。
このお客様は、漢方薬を飲み始めたころ、下痢、軟便などがあり、連絡を取りながら飲み方や、薬の変更をするなどちょっと大変だったのですが、頑張ってお続けいただきました。
消化器機能を充実させ、内臓の働きを良くする漢方薬を飲み続けることによって、20年以上わずらった掌蹠膿疱症を一年でほぼ完治というところまで持っていくことができました。
お客様自身、ステロイド軟膏を漫然と使わずに、ワセリンと使い分けるなどの判断を的確に行ってきたこともよかったのだと思います。