

「皮膚は内臓の鏡」といわれるように、皮膚は内臓の異常を映し出します。
とりわけ慢性化しやすい掌蹠膿疱症のようなしつこい皮膚病では塗り薬やクリームは一時しのぎに過ぎません。
逆の見方をすれば、一時しのぎでなんとかしようとするから皮膚病が長引くのです。
和漢堂のように長年、掌蹠膿疱症に注力し続ける漢方専門薬局は多くはありませんが、遠方のお客様もお電話などでじっくり相談したうえで発送できます。
毎日、全国津々浦々の多くのお客様からご相談を頂き、喜びの声が届いています。
自分がかかるまで掌蹠膿疱症という病気すら知らなかったという人も多いようです。
日本には13万人以上の掌蹠膿疱症の方々がいるとされ、数字では1000人に1人いるかいないかの割合です。
ですが、47都道府県すべてに掌蹠膿疱症で和漢堂の漢方薬をお飲みのお客様がいますので、掌蹠膿疱症のご相談を受けない日は皆無といっていいほどです。
実際にはもっと多くの方が掌蹠膿疱症で悩んでいるのではないでしょうか。
以下は、和漢堂のお客様のデータです。
昔と違い、現在は電話やインターネットが発達しているので、ご自身で良いと思う病院や薬局を探して相談できる環境はそろっています。
漢方薬自体は昔からある伝統的な薬ですが、昔と違うのは今は電話やインターネットで全国の漢方薬局に相談できることです。
皮膚の写真をメールで送ることもできますし、薬を宅配することもできます。
ホームページでその薬局の得意とする病気、お店の雰囲気などを知り比較することができますので、どこに住んでいても納得のいく薬局を自分で選ぶことができます。
遠方からわざわざ足を運び、通える範囲でしか漢方薬を手に入れるしかなかった時代とは隔世の感があります。
風邪にかかったら自然と病院に行くように、独りで悩まず気軽に相談していただきたい。
初めての漢方相談は少し敷居が高いと感じるかもしれません。
ですが、初めて和漢堂で相談をしたお客様が一様におっしゃるのは「話して気が軽くなった」とか「話しただけで良くなったみたいだ」ということです。
多くの掌蹠膿疱症の方々は周囲に同じ病気の悩みを共有できる人がいない、分からないことがあっても聞ける人がいない、これからどのようにしていけばいいのか、改善の見通しがあるのか、などの不安を抱えながら生活をしています。
私たちはまず、30分~1時間以上の時間を掛けてお客様の話に耳を傾けます。
そして、掌蹠膿疱症という病気について、他のお客様はどんな風に対処しているのか、掌蹠膿疱症を改善するための具体的な生活や食事の注意など、豊富な経験からお客様が欲している情報をお伝えできます。
是非、気軽に相談していただき心の重荷を少しでも軽くしていただけたらと願っています。
掌蹠膿疱症は、原因がはっきり分かっていません。
歯医者さんに通っている時に歯に埋められた金属に対するアレルギーが原因ともいわれます。
ですが、アレルギー検査をして歯の詰め物に使われた金属に陽性反応が出たといって、全ての歯をなおし、それでも掌蹠膿疱症がよくならないという話もお客様からよく聞きますので、
金属アレルギーが原因というよりも、発症のきっかけに過ぎなかったのかもしれません。
漢方薬は、検査結果や病名よりも、お客様の体調、体質、症状を重要視するので、原因がはっきりわからなくても大丈夫です。
コーヒーに含まれるカフェインによって交感神経が優位になると、痒みを誘発する可能性があります。
また、コーヒー豆には、ニッケル、鉄、銅といった金属が含まれているため、重度の金属アレルギーがある人は悪化の要因となることがあります。
掌蹠膿疱症を悪化させる可能性がある食べ物
また、東洋医学では病名に関わらず体質によって食べた方が良い食材、あまり食べない方がよい食材などがあり、薬膳で健康維持することを重視しています。
和漢堂特設サイトにて「体質診断」や「タイプ別のおすすめ食材、おすすめレシピ」をご紹介しています。
漢方の生薬(漢方の原材料となる動植物や鉱物)はその働きによって、
この3つにランク付けされています。
多くの漢方薬は最もランクの高い上薬を中心にして配合されます。
こう聞くと上薬は一番効き目が強く即効性のある生薬という風に思われませんか?
ところが漢方薬の場合、効果が強く即効性がある生薬は下薬とされます。
漢方薬の考え方からすれば西洋医学の薬はすべて下薬です。
ずっと飲み続けて健康な体を持続できるという薬ではありません。
薬のいらない健康な体を目指す時は漢方薬の出番です。
薬剤師が必ずいる
漢方薬の製造販売許可をとることもできる
薬剤師がいるとは限らない
薬を製造して販売することはできない
(市販品のみの取扱い)
同じ漢方薬を販売しているお店でも「漢方薬局」と「医薬品販売業者」は違います。
和漢堂は自店舗で製造した漢方薬を販売する許可をとっている漢方薬局ですから、医薬品販売業者とは取り扱うことのできる漢方薬の数も質もちがいます。
お一人おひとりの身体に適したお薬をお出しするためには、取り扱う漢方薬の種類が豊富であることは必要不可欠です。
ご覧になっている漢方のサイトの店舗紹介ページ等でそのお店が「薬局」なのか「医薬品販売業者」なのかの記載がありますので漢方薬店選びのひとつの基準となるでしょう。
漢方薬は、気が遠くなるほどの長い歴史をもつ人間の英知の結晶です。
本場中国では東洋医学は古くて西洋医学より劣るなどという認識は今も全くありません。
どちらも同じく重要な医学であり、両方の良いところを利用して最大限の効果を引き出すのが最善です。
日本では残念ながら、漢方薬は西洋医学で効果が得られないときの 第二、第三の手段といった印象を持たれているかもしれません。
ですが時に西洋医学を凌ぐほどの力を発揮するということを実績を持ってお伝えすることが和漢堂の使命と考えています。
私たちはこれまで積み上げてきた経験、知識、漢方薬での掌蹠膿疱症改善のメソッドを生かし、一人でも多くの掌蹠膿疱症の方々のお役に立ちたいと考えています。
掌蹠膿疱症という病気について、大変だなぁと感じるのはどんなことですか?
良くなったり悪くなったりを繰り返し徐々に悪化していき、出口の見えないことが一番つらいと思います。
手は毎日必ず使う場所ですので、炎症や痒みや痛みがあると日常生活を送るだけでも大変ですね。
なかには家事も一切できなくなっている方もいらっしゃいました。
足は靴を履いてしまえば見えませんが、歩くことすらままならない方もいらっしゃいます。
小さな事かもしれませんが、ペットボトルの蓋が開けられなくなったり、趣味のゴルフができなくなったり、どんなに暑くてもサンダルが履けなかったり、普通に出来ていたことが出来なくなるのはとても辛いことです。
また、人にはうつらない病気ですが、どうしても周りの目が気になってしまいますね。
掌蹠膿疱症のお客様が犯しがちな誤った生活習慣はありますか?
病院では塗り薬(ステロイド系)を出されます。
痒みや炎症を鎮めてくれるので、もちろん使っていただいて結構ですが、まるでクリームを塗るように正常な皮膚の部分まで塗り広げている方が結構いらっしゃいます。
皮膚が薄くなったり、細菌に感染しやすくなるといった副作用もあるお薬ですので、患部にだけピンポイントにつかっていただきたいですね。
掌蹠膿疱症との付き合い方として1つアドバイスするとしたら
掌蹠膿疱症は水疱が出来て、皮がむけ、その後ちょっと綺麗になったかと思うとまた出てきてというのを繰り返す皮膚病です。
季節的には春から夏にかけて悪化する方が多いようです。
皮膚の症状が出ると気分もふさいでしまいますが、こうしたストレスからも皮膚の症状は悪化しますので、繰り返す病気ということを認識して一喜一憂せずに改善していっていただきたいと思います。
記憶に残っている掌蹠膿疱症のお客様
大学生の男の子ですが、手も足もかなり酷い状態で、来店された時には電車のつり革も恥ずかしくて握れないとおっしゃっていました。
改善まで2年ほどかかりましたが、数年後結婚して子供もできたとの連絡をいただきました。
これからの長い人生を皮膚病で悩むことなく楽しく過ごせているようで大変嬉しかったのを覚えています。
漢方ならではのメリットはなんでしょうか?
漢方薬は皮膚だけに効くものではありませんので、掌蹠膿疱症の改善と同時に胃腸が丈夫になったり、
冷え性が改善したり、腰痛・肩こり・生理痛などこれまでの体質的な歪みが改善したりすることが多いので是非お勧めしたいです。
漢方相談を受ける時に気をつけていることは?
私は、掌蹠膿疱症以外では、不妊症や夜尿症の相談も得意としています。
以前、不妊症で来られたお客様が、同じ悩みをもつお友達を次々と紹介してくださり、最終的には四人すべて無事ご出産までお手伝い出来たときには大変嬉しかったです。
掌蹠膿疱症の方がキレイになる事、不妊症の方が出産される事、夜尿症の子が自信をもってお泊りにいけるようになること、目まいで家から出られなかったような方が旅行に行けるほど元気になる事、お役に立てたことは全て嬉しいです。
弁証にあたっては身体の情報をいかに集められるかが大事になりますから、ご相談をうけるときには気軽にお話しをしていただけるよう心掛けています。
国際中医師の他、中医薬膳管理師として食の勉強もしてきましたので、食生活のアドバイスももっと充実させて、ますます漢方薬でお役に立てるようにしていきたいです。
掌蹠膿疱症という病気について、大変だなぁと感じるのはどんなことですか?
症状の出る場所が、手のひらや足の裏という日常的に使わざるをえない場所であることが家事や仕事などに直結しやすく苦労されていると思います。
足の症状は歩くと足の裏の皮膚が割れたり切れたりして辛いという声を聴きます。
また、手の症状は、保育士さん、看護師さん、美容師さん、歯科助手さんなど手袋を使われたり手洗いや消毒を頻繁にしなければならない方が多く苦労されています。
掌蹠膿疱症のお客様が犯しがちな誤った生活習慣はありますか?
ステロイド剤のメリット・デメリットを聞かされずに使用し、塗れば病気がよくなると思い、一生懸命塗りすぎることでかえって皮膚を改善しにくくしている方が多くいらっしゃいます。
以前はよく水虫と間違われ、抗真菌薬を塗る事でかえって悪化してしまわれてから来られる方が多かったです。
最近はそれは減ってはいるものの、未だに皮膚の細胞を採って調べることもせずに水虫薬を出されていることがありびっくりします。
お酒・タバコはもちろん塩分や脂肪・糖分過多の食生活は血流や水分代謝が悪くなり、掌蹠膿疱症悪化の要因になりやすいように思います。
掌蹠膿疱症との付き合い方として1つアドバイスするとしたら
出たり引いたりを繰り返しやすい病気なので、引いてくると嬉しいですし、水疱が出るときは悲しくなります。
これはお客様だけでなく私たちも同じ気持ちになるのですが、それがストレスになることでより悪化しやすい気がします。
我々も含めて一喜一憂しないようにしたいですね。
ストレスに感じていないつもりの方も意識的にストレス発散を心掛けていかれると良いと思います。
記憶に残っている掌蹠膿疱症のお客様
具体的なケースではありませんが、全般的に掌蹠膿疱症は春から夏にかけて水疱や膿疱が出やすくなります。
良くなりきらずに冬を迎えると皮膚の皮むけや割れ・切れなどで辛い思いをされます。
水疱・膿疱が出やすい時期に出ないようになって来ると、劇的に改善に向かっていきます。
荒れた皮膚が再生するまでに時間が掛かる事も多いので劇的に良くなるというよりは、地味な改善を繰り返しながら改善される人が多い様に感じます。
足が腫れたり、ガーゼや包帯でのために大きな男性用靴を履いて来られた女性。
あるいは、サンダルしか履けなかったりしていた男性。
手を絆創膏だらけにしてこられた方が何もなかったように自然な状態で来ていただける時は嬉しく思います。
漢方ならではのメリットはなんでしょうか?
現状、病院では症状を抑えるお薬が多く、一時的に良くなっても繰り返しのたびに以前にも増して悪化することが多いようです。
漢方薬を使う場合も同じように繰り返しはあるのですが、その中でも以前より快方に向かう事が多いと感じます。
皮膚が再生し綺麗になると皮膚が丈夫になって繰り返しをしなくなっていきますので、
症状を抑えるだけのお薬を続けるよりも結果的に近道になっていると感じます。
漢方相談を受ける時に気をつけていることは?
早く良くなっていただく事がみなさんにとって一番です。
その為に、主訴とは関係ないように思われる体調や症状をたくさん聞くことがお薬を作る上でのヒントになる事があるので出来るだけ詳しく伺うようにしています。
また、お客様をご紹介いただいた時は、そのお客様に安心してご利用いただけているのかと思ってうれしく思います。
そして、まさに今朝の出来事ですが、不妊症のお客様から出産後の赤ちゃんの写真を送っていただいくと、また今週も頑張ろうという励みになります。
出来るだけ漢方薬を身近に、気軽に感じていただき皆さんの健康に役立てることができるよう努めています。
掌蹠膿疱症という病気について、大変だなぁと感じるのはどんなことですか?
この病気は根本原因が明確に分かっていません。
タバコや刺激物の摂取、扁桃腺炎や副鼻腔炎、ホルモンバランスの乱れ、歯医者さんでの
金属アレルギーなど要因は挙げられるものの必ずしも一つの原因ではなく、その人その人のケースバイケースです。
明確な改善方法がないため慢性化しやすく、結果改善しにくくなってしまう所が大変な病気だと思います。
病名に「膿疱」とあるように手の平や足に膿疱(あるいは水疱)ができ、
膿疱(水疱)→破れる→皮膚の皮むけ・乾燥→また下から膿疱(水疱)と繰り返します。
時間が経過しこのサイクルを繰り返すほどに改善しにくくなってしまいます。
手の平の症状が良くない方は買い物の支払いの際に釣銭を受け取るのを躊躇されるという話や、足の症状が良くない方は夏場に素足でサンダルが履けない、などというお話しをお伺いし胸が痛む思いをすることも多いです。
掌蹠膿疱症のお客様が犯しがちな誤った生活習慣はありますか?
掌蹠膿疱症の原因の一つとして歯科の金属アレルギー、扁桃腺炎などが挙げられますが
これは必ずしも掌蹠膿疱症の方すべての原因ではありません。
ご来店頂くお客様の中には良かれと思い金属除去や扁桃腺切除の選択をしたものの、皮膚症状が改善されなかったという方もいらっしゃいます。
症状が改善される方もいらっしゃるので一概には言えませんが、費用的負担や肉体的なダメージを考慮するとこれらの方法は慎重に選択される事をお勧め致します。
掌蹠膿疱症との付き合い方として1つアドバイスするとしたら
タバコは特に控えて頂きたい習慣のひとつです。
ビタミンを破壊し、血行循環の悪化につながりため掌蹠膿疱症の症状の悪化要因となります。
ただ、掌蹠膿疱症の原因としてストレスも挙げられるのも事実です。
喫煙されている方の多くはストレスの軽減方法としてという方も多く、いざ禁煙に取り組んだものの極端な禁煙を行った結果ストレスで逆に症状が悪化してしまった、ということのないよう、個々のペースで減煙・禁煙に取り組んで頂きたいです。
記憶に残っている掌蹠膿疱症のお客様
来店当時25歳の女性。
結婚されてからの症状でした。
手足とも症状は出ていましたが、特に爪は、変形・変色がひどく元の爪の状態が分からない位でした。
詳しくお話しをお伺いすると、結婚されてからご主人の好みに合わせ、脂っこいものを多く摂られるようになり、伴いお腹の調子も悪化し始めたとのこと。
自己免疫疾患である掌蹠膿疱症は腸の状態によって影響を受けることも多く、
このお客様にはお腹の調子を整え炎症を抑える漢方薬を加えて飲んでいただきました。
すると服用後3ヵ月位から徐々に症状が改善し始め、一年後にはほとんど症状が気にならなくなる位まで改善されました。
掌蹠膿疱症と腸の関係性を改めて強く感じたケースのひとつです。
漢方ならではのメリットはなんでしょうか?
これは漢方薬全般に言えますが、体への負担が少ないので長期改善が可能である事。
ステロイドは長期使用することにより皮膚が薄く・赤くなったりしてしまいますが、漢方薬はそういった副作用の心配がありません。
病院のお薬は症状を抑えますが、症状を抑えるためのお薬をずっと続けなくてはならない場合が多いですが、漢方薬は少し時間をかけても身体を内側から改善しゴールに漢方薬を飲まなくても大丈夫という状態を見据えています。
漢方相談を受ける時に気をつけていることは?
自分自身も幼い頃から大人にかけて喘息やアトピーを経験していますし、また大人になってから一時的に目眩・フラツキの症状が続いた時期があります。
ですから、これらの症状に関してはお客様と感覚を共有しながらご相談を受けています。
また女性特有の婦人科系疾患やホルモンバランスの症状も自身が女性である点で共感出来る部分が大きいのかなと思います。
相談を受ける際には、その方その方の心と身体に寄り添うこと。
どういった体調・症状が気になっているのか、しっかりと受け止めること。
その気持ちを持ち続けることが、一番重要だと思っています。
もし、自分が同じ症状であったならどうだろうかという想像力を持ってお客様の声を傾聴出来るよう努めています。
漢方薬の仕事をしているなかで、夜尿症で悩んでいたお子様が改善して心配せずに宿泊行事へ行けた!と報告を受けた時や、お子様を望んで漢方を服用頂いた方からの出産のご報告や実際にお子様を連れてきて頂き、抱っこした時など、しみじみとこの仕事をしていて良かったと思います。
掌蹠膿疱症の方が手袋を外して過ごせるようになった、夏場に周りを気にせずサンダルで過ごせるようになった、などの声を頂くと不安から解放されて本当に良かったと自分のことのように嬉しくなってしまいます。
掌蹠膿疱症で和漢堂にご来店頂く方の多くは病院通いをされてきた方です。
中には二十年来の症状で、掌蹠膿疱症が良くなるのを諦めていたものの、漢方という方法を知り体質改善を行うことで症状が改善される方も多くいらっしゃいます。
もし、改善方法として今まで漢方薬という選択がなかったのであれば、今後一つの方法と覚えて頂ければ幸いです。
また、漢方薬の素晴らしさをお伝えすると共に、薬膳の知識を生かし、日々の食生活の大切さもお伝えしていけたらと思っています。
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