十味敗毒湯は名のとおり十種類の生薬で構成されており、化膿性皮膚疾患、じんましん、湿疹、水虫などを解毒して治します。
漢方薬とはいっても漢(中国)ではなく日本生まれで、かの華岡青洲が創製した薬です。
かねてから「飲みにくい」との評判で、テイスティング前には和漢堂内にも緊張感が高まりました。
煎じ中の臭いも強烈であることが予想されましたが、それもレポートしたかったので、わざと部屋を閉め切った状態で煎じ始めました。
ところが、臭いのために頭がガンガンするとか、頭が重くなってきたとかいう人が出てきたため途中でギブアップして窓を開けることに・・・。どんな臭いか、表現をしにくいのですが、アスファルトの臭いという人もいました!
味は甘くて、苦くて、泥臭く、飲んだ後は舌にしびれ感が残ります。
正直飲みにくい漢方薬ですが、スタッフの中には、「臭いから想像したよりはずっと飲みやすい」「毎日飲むこともできなくはない」という感想の人もいたことを付け加えておきます。
冷やすと甘みが強くなりずっと飲みやすくなります。
後日、テイスティングすることになる温経湯ではさらに厳しいお味となり、十味敗毒湯のときは良かったよねと思えるようになります。