中国の「類証普済本事方」という書物に「肝厥頭暈を治し,頭目を清める」として記載されている薬です。
慢性頭痛や高血圧の傾向がある方に用いられます。
富山医科薬科大学の研究では、微小循環(目に見えないくらい細い毛細血管など)を改善させるなどの作用が認められていますので、頭目を清めるというのは微小循環改善作用により、頭や目がすっきりとするということなのかもしれません。
朝から頭が痛い(重い)という悩みがあった人がこの薬によって助けられ、毎日を軽やかに迎えられるようになったケースは何度も目にしてきました。
高齢化が進むにつれ出番の増える薬なのでないかと思います。
煎じている間は「草を煮ているなあ」という、私たちは漢方薬の臭いにとても慣れているのでどうということもありませんが、まあ あまり嬉しい臭いはしません。
一口含むとにふわっと甘みが広がりますがそのあとにちょっとした苦味、ちょっとしたエグミ、好んで飲むような味ではないですが、ことさらに飲みにくいということもありません。
体のためと割り切れば毎日飲めないことはないか、ということで星三つになりました。