全国津々浦々からご相談いただいております

めまいでお困りの患者さんは老若男女問わずいらっしゃり、原因も多岐にわたるため、人の全体像を診る漢方薬がとても適しています。
和漢堂が横浜に店舗を構えてから30年以上が経ちました。
全国から相談を受けますが遠くて足を運べないと言われることもありました。
けれど薬機法(旧薬事法)が改正され、平成26年6月12日からは新しい販売ルールに従い、当店で取り扱うほとんどのお薬はお電話などで相談し発送することができます。
より多くの方に和漢堂の漢方薬をお届けすることが出来るようになりました。

全国郵送可能

漢方薬の前に

めまいや身体動揺感は、腫瘍や動脈硬化性の循環障害など重大な病気が原因で起こることもあります。
もしめまいふらつきの症状だけでなく、物が二重に見える、手足のしびれ、舌のもつれ、激しい頭痛などが同時にあれば、脳梗塞などの疑いもあるので速やかに専門医の診断を受けてください。

和漢堂でお受けするご相談は、メニエール病や突発性難聴、良性発作性頭位めまい症(BPPV)そして検査では異常がなく病気がみつからない、原因がはっきりせず病名がつかないめまいの方が多いです。

遠方の漢方薬局よりも身近に

昔と違い、現在は電話やインターネットが発達しているので、ご自身で良いと思う病院や薬局を探して相談できる環境はそろっています。

漢方薬自体は昔からある伝統的な薬ですが、昔と違うのは今は電話やインターネットで全国の漢方薬局に相談できることです。
皮膚の写真をメールで送ることもできますし、薬を宅配することもできます。

ホームページでその薬局の得意とする病気、店の雰囲気などを知り比較することができますので どこに住んでいても納得のいく薬局を自分で選ぶことができます。
遠方からわざわざ足を運び、通える範囲でしか漢方薬を手に入れるしかなかった時代とは隔世の感があります。

めまいの気軽な相談相手として

風邪にかかったら自然と病院に行くように、独りで悩まず気軽に相談していただきたい。

初めての漢方相談は少し敷居が高いと感じるかもしれません。
ですが、初めて和漢堂で相談をしたお客様が一様におっしゃるのは 「話して気が軽くなった」とか「話しただけで良くなったみたいだ」 ということです。
多くのめまいのお客様は周囲にめまいの悩みを共有できる人がいない、分からないことがあっても聞ける人がいない、これからどのようにしていけばいいのか、改善の見通しがあるのか などの不安を抱えながら生活をしています。

和漢堂のお客様のデータ

漢方薬の種類

私たちはまず、30分~1時間以上の時間を掛けてお客様の話に耳を傾けます。
そして、めまいという病気について、他のお客様はどんな風に対処しているのか、めまいを改善するための具体的な生活や食事の注意など、豊富な経験から、お客様が欲している情報をお伝えできます。

是非、気軽に相談していただき心の重荷を少しでも軽くしていただけたらと願っています。

良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴の主な症状

めまい

  • ぐるぐると景色が廻る
  • 自分がぐるぐると廻る
  • 吐き気をともなう
  • 目がチカチカする
  • 頭痛をともなう

ふらつき

  • 地に足がつかない感じ
  • 雲の上を歩いている感じ
  • 地の底に吸い込まれそうな感じ
  • 後ろに引っ張られる感じ
  • 目の前が暗くなる

最初は何年かに1回だった症状が毎年同じ季節に繰り返し、それが数か月に1回になり、やがて毎日へと変化するのが怖いところで、なんとか一時しのぎでごまかしているうちに、気づいたら・・・という事になりかねません。

西洋医学の治療では

まずは耳鼻科や脳神経科の治療を受けることが多いめまいですが、循環器科、婦人科、心療内科、整形外科と、検査をしても異常が無い場合は次から次へと渡り歩き、診察券ばかりが増えていきます。
原因を特定することが難しく、原因がはっきりしないと治療法が定まらず、試しにと出されるお薬を服用することになりますが変化がないと次を勧められるという具合です。

その中でも安定剤などの向精神薬を出されることも多く、それらのお薬の出やすい副作用が
めまいやふらつきで余計につらくなるという厄介なことも起こったりします。

めまいのお客様の顧客データ

和漢堂のお客様のデータ

男女比

服用期間[年]

年代別

めまいのタイプ

要因 随伴症状
(※下記参照)
■若い世代の起立性調節障害からくるようなめまい ①、④など
■胃腸の弱い方などが貧血、栄養不良によっておこるめまい ③、①など
■産前産後や生理前後や更年期(※更年期について詳しくはこちら)などのホルモンバランスの乱れからくるめまい ②、①など
■気圧や天候の変化によるめまい ④、③など
■首肩のこりなどを伴い、血流の悪いところからくるめまい ④、①など
■足腰に力が入りにくくなり足元からふらつくめまい ⑤、④など
■自律神経の失調に対するお薬からでる副作用によるめまい ①、④など

(※)随伴症状

  • 集中力不足・無気力感・倦怠感・脱力感・不安感・眠気・対人恐怖症・パニック障害・不眠症・喉の渇き・耳の奥の違和感・喉の詰まり・朝起きれない
  • 生理不順・イライラ感・のぼせ・ほてり・手足の冷え・異常発汗・動悸
  • 胃もたれ・吐き気・ゲップ・食欲不振・軟便下痢又は便秘・疲労感・顔色が良くない・むくみ
  • 頭重感・手足の感覚麻痺・眼精疲労・動悸・筋肉痙攣・首肩のこり・血圧不安定・焦点が合わない・冷え性
  • 残尿感・頻尿・鼻水や痰・耳閉塞感・耳鳴り・難聴・膝に水が溜まる・転倒・低血圧・不整脈

ほかにもいろいろな症状がありいくつもを併せ持っている方もいらっしゃいます。

これらの漢方薬で良くなるか

苓桂朮甘湯、五苓散、半夏白朮天麻湯は病院でよく出されたり、ドラッグストアでも薦められる漢方薬ですが、これだけ多岐にわたる症状や要因をもつめまいをお決まりの漢方薬だけで改善していくのは難しいものです。

和漢堂の漢方薬は、様々な要因からくるめまいに対して一から体づくりする為に、お一人お一人のお体に合わせて調合しておつくりさせていただくので、完治をした上で漢方薬も卒業していただく事を目標としております。

漢方薬を使うことによる経過

季節の変化や環境の変化、思いがけないストレスなどに影響されることで、良い時悪い時の波はありながらも、良い時が次第に増えていくような治り方をします。

良くなった時にはお薬で症状が治まっているのではなく体質自体が改善されているので、繰り返し悩むことが無いのが特徴で、時間がかかると思われている漢方薬が結果的に近道になることもめずらしくありません。

漢方薬をおすすめする理由

漢方の生薬(漢方の原材料となる動植物や鉱物)はその働きによって、

上薬(じょうやく)
中薬(ちゅうやく)
下薬(げやく)

この3つにランク付けされています。
多くの漢方薬は最もランクの高い上薬を中心にして配合されます。

こう聞くと上薬は一番効き目が強く即効性のある生薬という風に思われませんか?
ところが漢方薬の場合、効果が強く即効性がある生薬は下薬とされます。

上薬;
副作用がほぼないため長期間毎日服用することができる。
作用は弱いが長期間飲み続けることによって全身の状態を整え体質を強化することができる。
他の薬の副作用をやわらげる働きもある。
中薬;
改善作用は穏やかで、新陳代謝の活性化する。
少量を毎日服用。
用量を守れば副作用の心配はあまりない。
下薬;
作用が強いため、即効性はあるが副作用のリスクも高いので多い量を長期間続けて飲むことはできない。

漢方薬の考え方からすれば西洋医学の薬はすべて下薬です。
ずっと飲み続けて健康な体を持続できるという薬ではありません。
薬のいらない健康な体を目指す時は漢方薬の出番です。

同じように見えるかもしれませんが

漢方薬局

薬剤師が必ずいる
漢方薬の製造販売許可をとることもできる

医薬品販売業者

薬剤師がいるとは限らない
薬を製造して販売することはできない
(市販品のみの取扱い)

同じ漢方薬を販売しているお店でも「漢方薬局」と「医薬品販売業者」は違います。
和漢堂は自店舗で製造した漢方薬を販売する許可をとっている漢方薬局ですから、医薬品販売業者とは取り扱うことのできる漢方薬の数も質もちがいます。
お一人おひとりの身体に適したお薬をお出しするためには、取り扱う漢方薬の種類が豊富であることは必要不可欠です。
ご覧になっている漢方のサイトの店舗紹介ページ等でそのお店が「薬局」なのか「医薬品販売業者」なのかの記載がありますので漢方薬店選びのひとつの基準となるでしょう。

私たちもできることは何でも行います。
もっと漢方薬の良さを知っていただきたい。

漢方薬は、気が遠くなるほどの長い歴史をもつ人間の英知の結晶です。
本場中国では東洋医学は古くて西洋医学より劣るなどという認識は今も全くありません。
どちらも同じく重要な医学であり、両方の良いところを利用して最大限の効果を引き出すのが最善です。

日本では残念ながら、漢方薬は西洋医学で効果が得られないときの第二、第三の手段といった印象を持たれているかもしれません。

ですが時に西洋医学を凌ぐほどの力を発揮するということを実績を持ってお伝えすることが和漢堂の使命と考えています。

私たちはこれまで積み上げてきた経験、知識、漢方薬でのめまい改善のメソッドを生かし、一人でも多くのめまいの方々のお役に立ちたいと考えています。

スタッフより

めまいに対して漢方薬はどのように働きかけるか

めまいを止めるということに関しては西洋のめまい止めの方が即効性もあるので、ひどいめまいの時はそちらをご利用いただいたほうが良いと思われます。
めまいを起こす身体をめまいが起きないように身体つくりをしていくのが漢方薬の働きだと思っています。
それが結果的に改善の近道になると考えています。

めまいについて大変だなと思うところはどんなところですか

漢方薬にめまいの相談の大半が色々と検査しても原因の分からなかった方々です。
原因の分からい不安感・まためまいが起きてしまうのではないかという不安感。
不安を抱えていると身体が緊張したり気分が重くなったり、胃腸の調子が悪くなったり色々な症状が出てきたり、結果めまいをまた起こしやすくなってしまう悪い循環になってしまう方が多くみられます。
めまいという症状がまた身体にいろいろな症状を引き起こす原因となってしまう事が大変かと思います。

めまいの患者さんが犯しがちな誤った生活習慣や治療はありますか

めまいが心配で安静にしすぎると気血水すべての巡りも悪くなります。
体調の良いときにはできるだけ外に出たり、適度に身体を動かすことをお勧めします。

漢方薬ならではのメリットは

漢方薬の特徴で全身を見て身体作りをしていきますのでめまいの改善だけでなくそこから派生する随伴症状も一緒に改善されていきます。

ご相談を受けるときに気を付けていることは

めまいの辛さはなかなか周りには理解できないことも多く回転性ではなくふらつきなどになると周りからは元気そうなどと言われる方も多いようです。
辛さや苦しさをしっかり感じ取ってご相談を受けさせていただいております。

記憶に残るめまいの方について

めまいで二人目の出産をあきらめていた方が、しっかりめまいも改善されて後日元気に赤ちゃんを抱いてご挨拶に来ていただきたことが一番記憶に残っています。

漢方薬の服用にあたり気を付けること

季節や気候や日々の生活の変化などで症状の出かたも変わっていきます。
是非、一喜一憂せずに、まためまいがしてしまってもお話をしていただきご一緒に治していく気持ちを持って服用していっていただきたいを思います。

めまいのお客様に関しましては、20年近くみさせていただいておりますが、いろいろな症状がそれぞれにあり、一筋縄でいかない事も多いです。
ただそれだけに、良くなっていただき漢方薬の服用が終わる時の喜びが大きいのもめまいのお客様の特徴でもあります。

めまいに悩まされる方は男女や年齢、食習慣や生活習慣、おかれている環境要素や産まれながらの体質などに違いがあり、たくさんのタイプに分類されるため、使っていく処方の内容も100人いたら100通りできるくらいの違いが出てきます。

更にいうと、通年見させていただく上では季節の違いなどもありますから、毎回同じ処方をただ漠然と服用いただくわけにもいきません。
調子が良いから続けて、悪いから変えてという西洋薬のようなお薬の変え方とも違いますので、みなさんにとっては漢方薬での治療を続けていく上で不安に思われる事もあると思います。

その為、今回おつくりした処方がどのような薬草を使ってどんな働きをし、今後どのような改善を目指していくのか、一緒に気を付けていただきたい食生活や生活習慣なども併せてご説明することで共通の理解を持っていただけるように気を付けております。

めまいで長年お困りの方には良くなった後にも繰り返しをしてほしくないので、誰もが気を付ける健康法というよりは、個々のお客様にとって必要な健康維持の仕方を漢方の目線からお伝えしていき、服用が終わった後にも健康に過ごしていただきたいと願っております。

体質改善的な治し方をしていく為、なかなか短い期間で完治というわけにはいきませんが、少し時間をかけてでもしっかり完治を目指していこうと考えていただけるようであれば、漢方薬の治療はめまいに最適なものになると思いますので、是非和漢堂の漢方薬治療を始めてみてください。

日々、相談業務をしていく中でめまいの漢方治療に関して難しさを感じることは、皮膚や血液検査の結果などと比べ、見えない症状であるが故に具体的な今の状態・変化が把握しづらい点にあります。

めまいの原因は、ストレスやホルモンバランス、血行循環の悪さや水分代謝の悪さ、三半規管の不安定さ、胃腸不良や加齢によるものなど、非常に多様で、めまい自体も回転性や浮遊性など様々であり、めまいに伴い起きる症状も吐き気やゲップ、食欲不振、動悸や不安感、頭痛や首肩こり、浮腫みなど非常に多岐にわたっています。

そして、このこと自体が自分以外に症状がわかってもらえない、というめまいの症状の方の大きい悩みの原因であり、病院の対処療法では症状を治すことが難しいと言われる理由なのです。

漢方薬のめまい治療の場合、症状や体調に影響を及ぼしている根本的な体質の改善に働きかけるので症状を抑えるのではなく、出ないようにしていくことを目的に服用頂けるのがとても良い点だと思います。
但し、土台作りを再構築するようなものですので時間をかけてじっくりと取り組んでいく必要性があるのも確かです。

日々の相談の中で気を付けていることは、症状・体調を細かくお聞きしていく中で、症状・体調の変化、要因や環境としては何が関係をしているのか、どうすれば改善が見られるのかを対話から導き出していくことです。

また、食生活や運動、睡眠などのライフバランスが大きい影響を与えることも考えられますので、相談させて頂く中でアドバイスをさせて頂くことも多くあります。
よくめまいの相談の方で多くいらっしゃるのが冷たい物や甘い食べ物や飲み物を好んで摂られている方です。
中医学的に見ると冷たい物や甘い物の摂り過ぎが胃腸機能に負担を掛けやすく、めまい症状の悪化につながりかねないのでその点は意識して頂くよう、お話をさせて頂いています。

あとは一般論ではありますが、規則正しい生活を心掛け、定期的に運動をし、休息や睡眠をしっかりと取る、といった所ですが、あまり型にきっちりと嵌めず無理のない程度に何よりもリラックスを心掛けて頂くことが重要とお伝えさせて頂いております。

同じ『めまい』という症状でもその方その方の症状は様々です。
私自身が相談業務に携わる中で、始めにお話をさせて頂く際、めまいの症状が酷く目を開けてお話をすることが困難で店舗内のソファで横になりながらお話をさせて頂いたお客様もいらっしゃいました。
その方も波はありましたが徐々に良くなり、最後は笑顔で漢方薬服用を卒業された時のことを今でも鮮明に記憶しております。

また、漢方薬以外で色々な治療を試み、期間を費やしてしまった、その期間を漢方薬での治療に費やしたらもっと早く治ったのにとお話下さった方もいらっしゃいました。
漢方薬治療でひとりでもそういった方が増えることを望んでいます。

受付時間:9:30~19:00(日祝休)