Want Pregnancy

妊娠したい

解説

4 頭でっかちは妊娠を遠ざける

病院で不妊治療をすすめる上で、様々なストレスを避けて通ることはできません。

  • タイミングを合わせて通院するのが大変
  • 長い待ち時間
  • 経済的負担
  • つらい薬の副作用
  • 痛い筋肉注射
  • 泣くほど痛い採卵
  • 検査で悪い結果がでると落ち込み、逆に良い結果が出ると期待が大きくなりすぎて生理が来ると落ち込む
  • こんなに頑張っているから今度こそと過度に期待してしまう

こうしたストレスを受け続けていると、どうしてもナーバスになってしまいます。人に相談しにくい悩みでもあるので、一人でインターネットで不妊治療についてサーチしたり、掲示板で相談したり、手がかりを求めて情報を収集を続ける。
すると治療が長引けば長引くほど、情報で頭でっかちになり妊娠を理屈で考えるようになってしまいます。こんな状況は妊娠を遠ざけているかもしれません。検査結果にこだわりの強い人や、治療について知識が豊富な人ほど自分の体が発しているメッセージに疎く、大切なことを見逃しがちだというのが私達の実感です。

もともと妊娠や出産は本能でするもの、野生の動物は本能で妊娠可能なタイミングに交尾し、誰の助けも借りずに出産します。
私達人間の野生はだいぶ失われていますが、それでも、産後、突然母乳がでるようになったり、子供を守ろうとする母性本能から攻撃的になったりとちょっと不思議なことが起こります。これが本能かなと感じる瞬間です。

あれこれ調べて頭でっかちになっていくよりも、自分の心と体の声に耳を傾けているほうが、妊娠とは相性がいいのではないでしょうか。子育てだって、子どもを身長やら体重やらなんかの成績やらの数値で判断するのではなく、自分にとってのかけがえのないものという本能で愛していくのですよね。

不妊治療中は生理が来るたびにとても落ち込んでしまうものですが、私たちのお客様の中には、生理がくるのが楽しみになったとおっしゃる方もいるほどです。
なぜなら、生理がきて、血の色や量を見たり、生理痛が軽くなっていくことをまのあたりにすると、妊娠力がついてきたことが実感できるからです。これが自分の体からのメッセージです。
(良い生理についてはこちら
私たちも、体調や生理の様子を聞いたり顔色を見ることによって、この方はもうすぐ妊娠するのではないかな、ということがおよそ分かるのです。
頭でっかちになりすぎて身体感覚に疎くならないよう、情報とは適度な距離を保つことをお勧めします。