Want Pregnancy

妊娠したい

解説

5 漢方薬による妊娠

漢方薬は不妊を治すのではなくて、その人の身体の持っている妊娠力が十分に発揮されるようにお手伝いをする薬です。
原因不明の不妊という方も多いですが、その場合、妊娠できない要因があるわけではなく、妊娠力が不足しているだけということになります。
病院では「妊娠力不足」という病名はないですから、とりあえずタイミング法をはじめてみることになりますが、妊娠力が不足しているから、いくらタイミングを合わせても妊娠しない。すると自分には自然妊娠する能力がないのかと早とちりして、いきなり次のステップの体外受精、顕微授精など色々な意味で負担の大きい治療を受けることになります。
「妊娠力不足」のまま治療を続けてもなかなか上手くいきませんから、この間、患者さんはとてもとてもつらい思いをするのですね。
足し算も引き算も知らない子にいきなり割り算をやれといってできるわけがない。
だけれども、これはその子に「自分は割り算もできない」と自信喪失させる威力をもっています。
妊娠力を上げるためのことをしていないのに、自分には自然妊娠する能力がないと身体への信頼を失うのは早とちりだと思うのです。

妊娠力は、親から受け継いでくるものと漢方薬では考えています。生まれてからの養生で取り返すことは出来ますが、先天的に少ないとやはり人並みの養生では足りずに苦労します。
妊娠力不足のまま、医療技術を頼って幸運にも妊娠・出産することができても、その子どもの妊娠力はどうなのかしらと心配です。
ですから病院頼りにせず、自らの妊娠力を鍛えることは絶対に必要なのです。

病院には、妊娠力を上げる治療というのはありません。
でも、漢方薬にはできるんだということをたくさんの人に知ってもらいたい、無駄に辛い思いをする人を一人でも減らしたいというのが私たちの願いです。
漢方薬は、鍵と鍵穴のようなものです。鍵を売るのは誰にでもできますが、ピッタリと合わないと扉は開きません。、鍵穴にあわせられるのは腕におぼえのある職人だけ。その職人と出会えるかどうかが鍵を握っているのです。

初めて相談に来たときには心の中に溜めて来た辛い思いを吐き出しながら涙を流していたお客様が、ついには笑顔で赤ちゃんとともに来てくれる。何年かたって二人目が欲しいとまたやってきてくれる。そんなことが私たちの原動力です。
ちなみにそんな感じで二人目で来てくれる人は、病院よりも先に和漢堂にきてくれる人がほとんどです。漢方薬のファンがまた増えたと私たちが嬉しくなることのひとつです。
私たちは豊富な知識と経験と漢方薬で皆さんの悩みを受け止める準備をして待っています。