乾癬とは皮膚に赤い発疹ができて盛り上がり(紅斑)、だんだんと表面が銀白色の細かい鱗屑(りんせつ)で覆われ、フケのようにボロボロとむけてくる慢性の皮膚病です。 初めは頭にできる人が多いようです。 また、ひじやひざ、お尻など刺激を受けやすい部分に多く発症します。 人から人へうつる病気ではありません。 ですが、うつる病気と勘違いされるのではないか、敬遠されるのではないか・・・という心配から、温泉に行きたいのに行けない。プールで運動したいのにできない。などという患者さんの悩みをよく耳にします。 原因は、まだよくわかっていませんが、ある種の自己免疫反応が起きやすい体質の人に、外傷や感染症、ストレスなどが加わり発症することが多い といわれています。 和漢堂にいらっしゃる乾癬のお客様では 肝臓が悪いといわれたことがある人。 あるいは検査では肝臓に異常はないと言われていても、肝機能が低下している兆候のある人 などが多いように思われます。
健康な人の場合、皮膚がつくられてから、垢となってはがれ落ちるまでには1ヶ月半〜2ヶ月ほどかかります。 けれど、乾癬の病変部では、表皮の新陳代謝が異常に活発になり、つくられた皮膚がわずか1週間ほどで垢となってはがれ落ちます。 そのため、皮膚の保水機能が低下して、皮膚がカサカサになります。 また、表皮が厚くなり、皮膚の表面がむけ落ちていきます。 健康な人でも、皮膚内に異物が侵入すると、異物を追い出すために炎症が起こり、一時的に表皮の新陳代謝が速まります。 乾癬の患者さんは、体内に異物が侵入していないにも関わらず、免疫反応がおきてしまいます。 炎症は広がりやすく放っておくとますます表皮が厚くなり、病変部は拡大してゆきます。 この症状は、よくなったり悪くなったり繰り返しながらずっと続きます。
乾癬は症状の違いなどから、大きく『尋常性乾癬』と『膿疱性乾癬』にわけられます。 『尋常性乾癬』(じんじょうせいかんせん) 皮膚に紅斑ができ、表面が銀白色の鱗屑に覆われます。 かゆみを伴うときもあります。 乾癬のうち約98%がこの尋常性乾癬です。 『膿疱性乾癬』(のうほうせいかんせん) ごくまれにですが、尋常性乾癬の治療を怠ったり、皮膚に強い刺激を与えたり、非常に強力なステロイドの塗り薬を長期間使った後、突然やめたのをきっかけで、急激に状態が悪化して高熱と膿疱を併発する膿疱性乾癬となります。 この場合はすぐに入院して治療しなければなりません。 最悪の場合は死にいたることもあるそうです。 またこれもまれですが手足や肘膝の関節が腫れる関節症状を起こすことがあります。 このタイプの乾癬を関節症性乾癬といいます。 かゆみと手足の爪の変形をしばしばともないます。 このほか1〜2cm位の乾癬病巣が多発するものは 滴状乾癬といわれます。
このほか1〜2cm位の乾癬病巣が多発するものは 滴状乾癬といわれます。
≫皮膚への刺激を避ける 皮膚に直接触れる衣類は柔らかい綿製品などを使い、化学繊維やウール製品などは避けましょう。 乾癬では、炎症がなくてきれいな皮膚の部分でも、刺激が加わると、そこに炎症が生じることがあります。 ふだんから皮膚に傷をつけたり、刺激したりしないように注意します。 ≫食事内容に気を配る 日本人の乾癬の患者さんは欧米に比べて少なく、 500 人に 1 人くらいといわれていますが、食生活の欧米化が進んだ 1960 年代ころから増え始めたため、動物性脂肪の摂りすぎが関係するのではないかともいわれています。 肉や油分の多い物は控えめにします。サンマやブリなどの魚は油分が多いのですが、青背の魚に多く含まれるDHAやEPAは炎症を抑える働きがあるので、バランスよく摂ってゆきましょう。 ≫ストレスを避ける ストレスは皮膚の症状を悪化させます。 ストレスを発散させられる、自分なりの方法を見つけ ゆとりのある日常生活を送 るのが理想的です。 とはいっても、なかなか難しいのですが・・・。