Giddiness

めまい・ふらつき

事例

14 めまい感・不安感【45歳・女性】
服用中の薬
ドグマチール、リーゼ
2年前に、仕事のストレスや健康の不安が原因で、気分が沈み、やる気が起こらず、胸が重苦しくなる。睡眠が浅くなるなどの症状がでてきた。
心療内科で、薬を4種類処方され、その後良くなったり悪くなったりしながら、今は1種類に減っているが、その間に仕事もやめなければならなかった。
九年前に子宮の病気で子宮摘出しており、その後、何度と無く卵巣が腫れたり腰痛があったりと下腹部の不快感があり、5回のホルモン療法をうけている。
この2年間は安定していたが、これも最近になって再発。
また、4年ほど前、布団から起き上がろうとしたときにめまいがあり、その後、今までに3回ほどめまいを起こしている。
最近、めまいの発作は起きていないが、起こるのではないかという不安感に苛まれ寝返りや、枕の位置を変えるときにも目がまわるんじゃないかと心配になる。
最近になってホルモン療法を再開し、クラクラしているような感じがして、下を向いたときやちょっとした動作にもスーッとひくような感じ。
辛く、どうしたらよいか悩んでいる。
随伴症状
冷え症、軟便、下痢、膀胱炎、頭痛、耳なり、口内炎、首や肩の凝り、腰痛

事例

■9月27日
漢方薬エキス剤 服用開始
■1ヶ月後
めまいやクラクラは回数が減ってきているし、大きな発作も起きていないが、不安感はまだある。
足、腰の冷えがあり、夏でも靴下を履いて寝ている。冬は三枚履いても足の先が冷える。
心配事があるとすぐに下痢をしてしまう。首から肩、肩甲骨にかけてひどく張る。
■3ヵ月後
肩や首筋の張りはよくなってきて、頭痛の回数は減っている。
冷えは変わらず。不安感もまだある。おなかは少しゆるくなりやすいが、ひどい下痢にはならない。
■4ヵ月後
めまい、ふらつきは落ち着いている。頭痛、肩こりはしていない。
下肢、腰に子宮内膜症のような張った痛みがある。
不安感は相変わらず。
■半年後
めまい、フラツキはないが、卵巣がまた腫れてホルモン療法を受けているため、その副作用で毎日頭痛。
頭にはめた輪を締め付けられるような痛み。動悸がしそうな気がして不安になる。
■7ヵ月後
めまい、フラツキ、動悸は無くなった。
眠りが少し浅いことと、朝起きたときに頭から肩にかけて張っているのが気になる。
■8ヵ月後
内膜症のため、下腹部が張って腰が重い。
めまい、フラツキはないが、脈が時々早くなるような気がする。
■10ヵ月後
めまい、フラツキは安定している。不安感も薄れてきているようで、次第に気力、体力が戻ってきている。
一番苦しい症状であるめまい感と不安感はだいぶ取れているので、これからは卵巣や内膜症を漢方で改善していきたい。
2年前からの精神的な不調があるうえに、卵巣の腫れが再発しホルモン療法を受けなければならなくなりました。ホルモン療法は以前に何回も受けたことがあり、その都度、ひどい頭痛の副作用に悩まされてきました。
ご相談を受けたときは、もとから不調な上に、辛いホルモン療法が重なって、すっかり元気をなくし、どうしたらよいかわからず「藁にもすがる思いで・・・・・・」とおっしゃっていました。
1年ほど服用を続けた時点でめまい、フラツキは完全になくなり、その他にもたくさんあった症状の半分ほどは極度の冷え症を解決していくことで自然と減っていきました。卵巣の腫れと、季節の変わり目の不安感と動悸などは残っていましたが、気持ち的にはかなり自信が付き、明るさ、力強さが戻ってきて、2人のお孫さんの面倒をみられるほどに元気になりました。