Giddiness

めまい・ふらつき

事例

8 めまい・ふらつき【35歳・女性・神奈川県】
服用中の薬 なし
昨年一年、次女の幼稚園の役員を担当し、時間的にも大変で、人付き合いや、気遣いが自分で感じていた以上に負担になったのか、8月頃になって胃腸の調子が優れない日が続きむかむかと気持ちがわるくなることが多かった。
そのあと、胃腸がむかむかすると→動悸→息苦しさ→喉や胸になにか詰まるような感じがし、秋頃になるとふわーっと目の前が暗くなって、焦点が定まらないという症状が出始めた。
一年以上そんな状態が続いている。
随伴症状
痩せ型で疲れやすく冷え症。
お通じは便秘していることの方が多いが、下痢と便秘を繰り返し、調子のよいときがほとんどないようにおもう。頭が重い日が多く、立ち上がった瞬間にくらーっとして、何かにつかまらないと倒れそうになる。
もともと胃下垂で胃腸は丈夫ではないが、昨年からは特に、むかむかとしてもたれたり、痛くなったりすることがおおく、食生活にも気をつけているが良くならない。
首筋のこりがひどく、肩こりもある。
体力、食欲は無いが、何も食べないでいると胃が痛くなるので、無理にでも食べるようにしている。何をするにも気力が湧かず、一人で家にいると不安になる。

事例

■11月14日
服用開始
■11月27日
漢方薬がこんなに早く効くと思っていなかったが、ふらつきは少し回数がすくなくなってきていると思う。
■1月5日
全体的に体が楽になっているように思う。
具体的には、吐き気、動悸、冷え症が前のように辛くない。
生理前後は特に体調が悪くなることが多い。
胃がむかむかとしたりフラッとふらつきが出るのは生理前後がおおいようだ。
■3月8日
めまい、ふらつきともにかなり良くなったようで、立ち上がるときにくらっとすることがなくなり、何かにつかまりながら立つことも必要なくなった。
日によって調子の悪い日があり、そんな日は不安感が強く、喉が詰まった感じがして、みぞおちが張って苦しいような気がする。
けれど、全体的に見るとかなり良くなってきていると思う。
■5月8日
ふらつくことはなくなっている。
生理前後の一週間ほど、胸のつかえ感と軽い頭痛、動悸、吐き気などの症状がでる。
■7月10日
ふらつきもめまいも感じない。
ひどい頭痛もなくなったが、天気が悪い日は少し重くなる。これからの時期(夏の終わり頃)胃の調子が悪くなることが多いので胃を重点的に養生したい。
■9月7日
ずっと調子がよかった。漢方薬もぼちぼちと飲んでいたが、9月に入って夏の疲れが出たためか、たまに体調がおかしいなと思うことがある。
■10月8日
ふらつくこともなくなった、頭が重くなることもほとんどない。胃の調子が悪くなることはたまにあるが、こちらは生まれつきの持病と思っているので漢方薬を飲みながら気長に様子を見たいと思う。
ふらつき、不安感、吐き気、動悸、のどに何か詰まった感じ、息苦しさ、肩こり、頭痛、頭重などは、「めまい・ふらつき」の人が訴える随伴症状に典型的なものです。
漢方薬はこれらの一つ一つに違う薬で対応するのではなく、全体的に対応していくという方法をとります。
この方も、飲み始めた漢方薬はめまい、ふらつきを治すためのものでしたが、動悸や冷え症、胃弱など、一見「めまい、ふらつき」とは違う症状が同時に良くなっていきました。