Giddiness

めまい・ふらつき

事例

17 更年期にはじまったフワフワ感【55歳・女性】
服用中の薬
冠元顆粒、胃薬
1年ほど前からの症状で、更年期障害なのかと考えている。
肩から首のつけ根にかけてかけて、重だるく痛み思うように体を動かすことができない。
目が疲れ、やる気が起きず、何かを始めても根気がない。
また、いつも体がフワフワしたような、足が地に付かないような感じがして気持ちが悪い。
天気が悪い日は身体動揺感は特にひどくなる。
随伴症状
167cm61kg。
卵巣嚢腫で20年以上前に卵巣を1つ摘出している。
食べ過ぎると胃がもたれることがある。
その他はこれといった問題はなく、1年前までは、本当に健康で元気に過ごしていた。

事例

■2月28日
漢方薬エキス剤 服用開始
■1ヶ月後
肩の痛みや、重だるさは少し楽かな。
■2ヵ月後
以前よりは肩のこりがだいぶ良い。フラツキはまだたまに出ている。
■4ヵ月後
一時はだいぶ良くなっていたのに、入梅してから調子が悪く、肩こりがひどい。
心配になって病院へ行きレントゲンをとってもらったが首になにも異常はないと言われた。
■半年後
肩こりも、ふらつきも調子が良くなってきている。家事や外出も億劫にならずにこなせるようになってきている。
漢方薬も飲まなくても大丈夫。
自信が付いてきたので、服用を休んで様子をみる。
50歳~60歳くらいの女性で、フラツキ、無気力、肩や首の異常な凝りを訴える方は多く、確かに、更年期でホルモン、自律神経のバランスが乱れたのが原因と考えられることがあります。こうした一時的な不調は誰にでもあること、上手に乗り切っていただきたいと思います。

このお客様の場合は、1年ほど続いた症状を半年の漢方薬服用で以前の元気な状態に戻すことができました。精神安定剤を飲んでいない人の方が、漢方薬の効果も早く現れます。心配なのは、この時期に精神安定剤を飲み始めて、その後何十年も安定剤を飲み続けているという人です。飲んでいないと不安、という気持ちが癖になっているのですね。
そういう人は「精神安定剤の副作用が心配」という不安も同時に抱えているので、ジレンマから、ますます薬を頼ってやめられないという悪循環を起こしています。

西洋薬でも漢方薬でも、薬など飲まずにいられるというのが理想であることはもちろんです。でも中には、何かを飲んでいないと不安、という人はいます。そのときに精神安定剤を飲み続けるよりは、漢方薬を飲み続けていく方が、副作用の心配がなく、健康増進に役立つのです。
(※長期間続けて服用すると副作用がある漢方薬もございます。必ず専門家に相談下さい)