困難な状況に置かれ生命の危険にさらされた時、人間の身体は、命と関わりのない器官を捨て、生命を守る最低限の部分だけを生かそうとします。
例えば、雪山に一人遭難してしまった時。
失っても命の危険はない手足には血液を送るのをストップします。
そして、心臓など生命に直結する臓器がある胴体に、より多くの血液を送り体温を保ち、生命を守るよう働くのです。雪山は極端な例ですが、身近な話では、無理なダイエットをすると生理がとまってしまうことは良くご存知でしょう。
これは、身体が栄養不足に陥ったために、まず自らの生命には関わりのない生殖器官へのエネルギーを絶ってしまうからなのです。
いま、私たちは遭難しているのでも、無理なダイエットをしているのでもない。
けれど、そうと気づかず人間の生命をすこしずつ蝕むような生活環境にいる・・・という心配はないでしょうか。
- 農薬、添加物、抗生物質が含まれた食材
- 動物性脂肪、アルコール、糖分のとりすぎ
- エアコンによる過度な冷房
冷蔵庫、自動販売機やコンビニエンスストアがどこにでもあり、いつでも冷たい飲み物や食べ物を手に入れることができるため、身体は不自然に冷やされています(冷えは不妊の大敵です!)
そして、近所づきあいで、職場環境で、人間関係のストレスをうまくかわすことはできていますか?
人目や時間を気にせず一人でゆっくりできる時間をつくっていますか?
「身体によくない生活」 がいつの間にかあたりまえになってしまい、生命力が衰えている人がふえています。
衰えた生命力を補うことにエネルギーが費やされるために、子宮や精子など自らの生死に関わりがない生殖機能はエネルギー不足になっている。
子孫を残すという仕事にとりかかる余裕がないのではないか……。
ご相談にいらっしゃる方々に、体調や生活習慣などを伺っていると、そんな背景の問題をかかえているかたも多いようです。
みなさんはいかがでしょうか。