人工授精、体外受精、顕微授精などの医療技術のおかげで誕生した子どもたちは毎年何人いることでしょう。
現代医学の技術の発達はすばらしいものです。
そんな素晴らしい医療技術の恩恵を誰でも受けられるこの時代に、漢方薬にどんなことができるのでしょう。
当店へ不妊症相談にいらっしゃるお客様の大半が、過去に通院していた人、現在も通院中の人、数年にわたり十回以上も人工授精や体外受精などをした、という人です。
ところがそうやって何年も子どもに恵まれなかった人たちが、早ければ、たった数ヶ月の漢方薬の服用で自然妊娠した例がいくらでもあります。
ご存知のように漢方薬は自然の草木を原料とした昔ながらのおだやかな療法です。
その漢方薬に、なぜこのようなことができるのでしょうか。その答えは、生命力と関わりがあります。西洋医学的な方法はその人の生命力を高めるものではありません。けれど、漢方薬ならそれができるのです。
体外受精や顕微授精は妊娠の確率を高めるけれど、自然妊娠よりも流産の確率が高いといわれています。
これは、まだ母体の準備が整っていないところに受精卵を戻すために、卵を育て切れないのでしょう。
母体を整える事に関して西洋医学にはこれといった方法がありませんが、漢方薬ならば得意分野です。
先ほど書いた、十数回の人工授精で失敗した人が、数ヶ月の漢方薬で妊娠する……という例は、漢方の「母体づくり」がピタリとはまったからなのです。
『自然妊娠』はしっかりと母体づくりができましたよ。という合図でもあります。
この状態だとお母さんの身体には、妊娠・出産という大仕事をしても耐えられる力がついているし、生まれてくる赤ちゃんにも充分な生命エネルギーが充填されているので安心です。
ですから、まずは漢方薬で『自然妊娠』を試みてもらいたいものだと思います。
ホルモン剤などが投与されていると、薬の影響で本来の体調や体質が覆い隠されてしまうため、漢方薬の効果を確認しにくいということもその理由です。