男性不妊症が増加していると言われます。
なかでも、精子の状態が良くないために子供が授からない、無精子症、乏精子症、精子無力症、精子奇形症といった造精機能障害が増えており、原因ははっきりとはわかっていませんが、食生活やストレス、環境ホルモンの影響などと言われます。
服薬を試みることはありますが、効果がはっきりせず、これといった方法はないとされています。
ここでは造精機能障害による男子不妊症を中心に取り上げていきます。
男性不妊の分類
男性不妊の原因はさまざまですが三つに分類すると
- 性行為障害(ED、射精障害など)
- 精路通過障害(閉塞性無精子症、精巣上体炎、逆行性射精など)
- 造精機能障害(無精子症、乏精子症、精子無力症、精子奇形症など)
となります。
一番ご相談が多いのは、乏精子症、精子無力症、精子奇形症、無精子症といった、造精機能障害による不妊症です。
病院の精液検査では、精子数が何個、奇形率が何%以上といった具合に精子の状態が数値で伝えられます。
ED、射精障害などと違い、精子に異常があるなど自分では気づくはずもありません。正常値に満たないと知ったときのショックはとても大きいと思います。
不妊症がふえる背景でも触れましたが、人間は自分の生命を守るために不要な部分は切り捨てて、生命維持に不可欠な部分のみを守っていこうとします。
女性が無理なダイエットをすると生理が止まってしまうことからもわかるように、生殖機能は真っ先に切り捨てられます。
これは男性にもいえることで、自分の生命を維持するのに精一杯であれば、次世代に遺伝子を残す余裕などありません。
精子の異常は、身体からの何かのシグナルではないか、ちょっと振り返ってみてください。