漢方の精神安定剤ともいうべき処方です。漢方の精神安定剤はこのほかにも色々とありますが、体質や状態によって使い分けます。この柴胡加竜骨牡蠣湯は、比較的体力があり便秘がちの人のための処方です。
便秘を軽減する大黄という生薬が含まれます。
今回は、大黄を抜いたものをつくってテイスティングしました(どうしても下痢が心配という人がいたので・・・)
煎じている間は桂皮の香りがかなり強く漂っていましたが、薄い黄色でほんのりとした甘味、後味がほとんど残らない淡い味です。
かなり飲みやすい、が、物足りなさもあり、四つ星です。
粉っぽいような香ばしいような香りがあり、どの生薬のものかと中に含まれる半夏(ハンゲ)という生薬をかじってみたところ、強烈なエグミで舌の根元にいつまでもチクチクと痛いくらいの刺激が残って閉口しました。
半夏の煎じ液は苦味もえぐみもない穏やかな味なのに・・・。
また、柴胡加竜骨牡蠣湯には、黄ゴンという生薬が入るものと入らないものがあるのですが、こちらは入らないほうです。黄ゴンや大黄がはいると多少 苦味、渋みが出てくるでしょうが、そちらはまたいずれテイスティングしてみるつもりです。